映画を活用して英語を勉強するメリットについては、記事「映画を使った英語学習をおすすめする3つの決定的理由【TOEIC950の実績あり】」で詳しく解説しました。
さらに、毎日映画を視聴して英語学習をしていると、それ以外にも少し意外なメリットがあることに気付きました。
私はこれまで映画を十二分に活用しながら英語学習を継続し、
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という、英語力を身につけることができました。
さらに、単に英語ができるようになっただけでなく、副次的なメリットも享受しています。
これらのメリットについて知れば、みなさんもより一層映画を活用した英語学習に関心が高まるはず。
ぜひこの記事を一読ください!
意外なメリット① 文化、社会を知ることができる
映画やドラマを見ていると、日本ではあまりなじみのない文化や習慣のシーンが出てくることがあります。
こうした外国ならではの文化や習慣を知ることで、自分の知見を広げ、よりよい人間関係やコミュニケーションにつなげることが期待できます。
もちろん映画などが全て真実を反映している訳ではありませんが、複数の作品で何度も出てくると、やはりそれだけ浸透していて一般的なのだな、と感じることができるのです。
例えば、私が映画を見ていてよく出てくるなと感じる場面に、以下のようなものが挙げられます。
突然の解雇や雇用契約解除
アメリカでは日本に比べると、解雇や雇用契約解除をしやすいことはよく知られています。
それは映画作品にも反映していて、解雇などのシーンが頻繁に登場します。
例えば、『マイレージ、マイライフ』では、まさに解雇通告を代行するのが主人公ライアンの仕事。
そのため、全編を通じて何度も解雇を言い渡すシーンが出てきます。
実際に、解雇や契約解除の憂き目に遭った一般の人々が多数登場している点も注目です。
また、『恋とニュースのつくり方』でも、冒頭で主人公ベッキーが契約解除を告げられるシーンから始まります。
さらに、『マネー・ショート』でも大手投資銀行の破綻に伴い、即日解雇となって退去させられる場面があります。
その他、『マージンコール』『カンパニー・メン』といった映画作品でも、突然の解雇宣告とともに即日荷物をまとめて出て行くように言われるシーンが登場。
このように、解雇や雇用契約解除は多くの作品で取り上げられています。
精神安定剤や抗不安薬の日常的な服用
一般の人が日常的に精神安定剤(抗不安薬)を服用しているのだな、と感じさせる場面も映画によく出てきます。
例えば、『マイ・インターン』では、新しいCEO候補との面談の前にナーバスになり、ジュールズが「Do you think I can take a Xanax?」(ザナックスを飲んでもいいと思う?)と聞くシーンがあります。
また、『マイレージ、マイライフ』では、落ち着かない様子の相手に「Do you want some Xanax?」(ザナックスはどうですか?)と尋ねるセリフが出てきます。
さらに、『マネー・ショート』では、「She say I need to be on Xanax and double my dose of Zoloft.」(彼女は、僕にザナックスを服用して、ゾロフトの用量を倍にするようにと言うんだ)とのセリフも。
Xanax(ザナックス)はアメリカで最も一般的な精神安定剤・鎮静剤。
Zoloft(ゾロフト)は抗うつ剤の一種で、『マネー・ショート』では他のセリフでも出てきます。
それ以外の作品でも、強いストレスを受ける局面で、登場人物が無言で何か錠剤を飲むシーンがよく出てくるのですが、精神安定剤の類を服用していると思われます。
服用がそこまで一般的ではない日本と比較すると、かなりの違いが感じられますよね。
スポーツではアメリカン・フットボール人気が絶大
アメリカでは、フットボールと言えばアメリカン・フットボールのことで、野球をも上回り、最も人気のあるスポーツです。
そのため、映画内でもアメフトのシーンや話題が数多く登場します。
『幸せのちから』では、アメフトのビックマッチを観戦して楽しむシーンが描かれています。
また、『マネー・ショート』では、マークが少年時代にアメフトの試合に参加しているシーンが登場。多くの子供たちにとっても憧れのスポーツなのだと分かります。
その他、『ドラフト・デイ』は、まさにアメフト選手のドラフトを国民的なイベントとして取り上げた作品です。
また、『ザ・エージェント』では、アメフト選手の代理人を務めるジェリーが主人公で、全編でアメフト関連の話題を扱っています。
このように、アメフトを取り上げた映画作品は本当に多く、アメリカの国民的スポーツであることが窺えますね。
意外なメリット② 雑談の話題にできる
日本人同士でも、映画を雑談の話題にすることはよくありますよね。
同じように、私は外国人同僚との雑談で、映画作品やハリウッド俳優のことを話題にすることがあります。
外国人にも映画好きの人が多いので、共通の話題として盛り上がりやすく、グッと距離を縮める効用があるのです。
私はIT部門の人たちと話す機会が多いので、先日も『ソーシャル・ネットワーク』の話題から始まり、マーク・ザッカーバーグのことで盛り上がりました。
ちなみに、私がお気に入りの『マネーボール』のことを知らない人が多くて、やや意外でした。ハリウッドスターのブラッド・ピットが出演しているのに….
なお、外国人とだけではなく、もちろん日本人の間でも映画を話題にすることができます。
もともと私はそこまで映画好きと言えるほどではありませんでしたが、今ではかなり洋画やハリウッド俳優に詳しくなったと思います。
特に、日本人同僚とは英語学習のことが話題になることが結構あり、私が「映画で英語学習している」と話すと興味を持ってくれる人が多く、話が弾みます。
意外なメリット③ 自然に身に付いてしまう英語表現やリズム
映画やドラマにどっぷりハマって英語に接していると、英語表現や発音、イントネーション、リズム、さらに表情やジェスチャー… 全てが体に染みこむ感じになります。
覚えようとしなくても、丸ごと自然に身に付いてしまうのです。
これにより、相手に伝えるための必要な表現力、コミュニケーション力が総合的にアップすることになります。
海外生活が長い人だと、つい話に英語が混じったり、身振り手振りが出てしまったりということがよくありますよね。
映画やドラマにどっぷりハマっていると、そういった現象が自分にも起こるように(!)なるから驚きです。
「楽しみながら続けられる」という大きなメリットも
さて、この記事で述べたことは、「それほど意外でもない」「まあ、想像つくよ」と感じる人もいるでしょう。
ただ、実際に多くの作品に触れることで、これまで述べた内容が本当のことだと肌で感じてもらえるはずです。
それに何と言っても、映画を使って英語を学習していると、勉強を始めるハードルがとても低くなります。
いったん見始めると、もっと勉強(視聴?)したいと、ついつい予定よりも長く見てしまうことも。
一つの作品を見終わって、「次は何を見よう」「他にもよい作品はないかな…」と探すのも楽しみ。
私の場合、自分のブルーレイコレクションが増えていくという楽しみ(?)もあります。
このように、楽しみながら続けられるのは、エンターテイメントでもある映画ならではのメリットと言えるかもしれません。
まずは一作品、気になるものを選んで、映画を使った英語学習を始めてみましょう!