アシスタントとして仕事に奮闘する姿を描き、ビジネス英語を学べる映画の決定版とも言えるのが『プラダを着た悪魔』。
映画としても楽しめて、個人的にもおすすめできる作品です。
「似た雰囲気の映画を、もっと見てみたい!」
と思った人には、今回紹介する『恋とニュースのつくり方』もおすすめです。
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『恋とニュースのつくり方』は、テレビ局でプロデューサーとして働くベッキー(レイチェル・マクアダムス)が主人公。
クセのある人物たちに囲まれ、厳しい状況でもがむしゃらに仕事に打ち込み、担当のモーニングショー番組を盛り上げようと奮闘します。
こんな人におすすめ!
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『恋とニュースのつくり方』はどんな映画?【あらすじ等】
映画情報
- 原 題 : Morning Glory
- 公 開 年 : 2010年
- 主 演 : レイチェル・マクアダムス
- 監 督 : ロジャー・ミッシェル
テレビ局のプロデューサーとしての成功を夢見る、主人公ベッキー(レイチェル・マクアダムス)。
数年勤めた放送局を解雇され、厳しい再就職活動の結果、ようやく得た新しい仕事 ― それは、低視聴率に苦戦するモーニングショーのプロデューサー。
個性の強い2人のキャスター、マイク( ハリソン・フォード)とコリーン( ダイアン・キートン)に振り回されながらも、仕事に邁進します。
果たして、ベッキーは視聴率を回復させ、自分の夢をかなえることができるのか、注目です。
映画『恋とニュースのつくり方』の中で話される英語の特徴は?
主人公ベッキーの職場であるテレビ局が主な舞台。
情報番組を放送するための業務として、指示、依頼、確認、交渉、アイデア出しといった場面が描かれ、そこで必要な英語表現を学ぶことができます。
場面や用語について
主人公ベッキーの職場であるテレビ局を中心に、物語が展開されます。
契約終了を言い渡され、職探しや面談、新しい職場への着任から始まり、日々の慌ただしい業務の場面が描かれます。
その合間に、恋人とのプライベートな場面も出てきますが、常に仕事に追われるベッキー。恋人と一緒でも、やはり仕事に関わる話題が多く出てきます。
テレビ局が舞台ということもあり、業界特有の用語なども出てきますが、それほど難しくはありません。
登場人物が話す英語について
どの登場人物も、標準的なアメリカ英語を話します。
スラングも出てきますが、特に多いとの印象はありません。
モーニングショーのプロデューサー、キャスター、スタッフといった主要人物は、各キャラクターにクセはあるものの(⁉)発音は標準的で、英語教材に適していると言えます。
*ビジネス英語を学べる映画全般は以下の記事を参考にどうぞ。
私(ホズ)が、徹底的にこだわっているビジネス英語勉強法 ー それは映画を使った英語学習です。 そのおすすめ理由は記事「映画を使った英語学習をおすすめする3つの決定的理由【TOEIC950の実績あり】」で説明した通り。 そこで今回[…]
映画『恋とニュースのつくり方』で学べる英語表現
※著作権違反とならないように、一部表現を変更している箇所(固有名詞を代名詞に変更する等)があります。
※()内は劇中でそのセリフが出てくる目安の時刻です。
会社は全ての放送局を再編成しているところだ。
番組プロデューサーを務めてきたベッキーに、上司が契約終了を言い渡す場面。
「reorganizing」は「再編成する、立て直す」という意味です。
会社は我々に諸経費を削減してもらいたいんだ。
これも上司がベッキーに契約終了とせざるを得ない理由を説明するシーン。
「overhead」は「諸経費、間接費」といった意味があります。
履歴書を受け取ったかを確認したかったのです。
ガムシャラに再就職活動をするベッキーが、先方の担当者に電話でこのように確認します。
特に「make sure」はぜひ覚えておきたい表現。「確認する、確かにする」という意味で、私もメールや口頭のコミュニケーションで本当によく使います。
何か漏れていることはありますか。
最終就職の面接で、さんざん自分の未熟なところを指摘されたベッキー。最後、面接官から嫌味たっぷりににこう言われます。
会議などでも、何か見落としや話し忘れたことがないか、確認する時に使えます。
彼は士気を下げていました。
自分勝手に振る舞うキャスターをクビにした理由を述べるベッキー。
「morale」は「やる気、士気」という意味で、よい仕事をするためには不可欠な要素です。
内部から昇進させます。
キャスターの後任探しにあたり、上司にこのように説明するベッキー。
「promote」は「昇進させる、昇格させる」の意味です。
会社はあなたの契約を終了させることができます。
ベッキーは契約を確認したうえで、マイクに番組キャスターを担当するように説得します。
「terminate a contract」で「契約を終了させる、解除する」という意味。
ビジネスでは契約を扱う場面が多数あるので、関係する表現を覚えておきましょう。
彼女はあなたに会うのをとても楽しみにしています。
初めてスタジオに来たマイクに、ベッキーはもう一人のキャスターを紹介しようとしてこう言います。
「look forward to ~」は「~を楽しみにする」という意味の基本表現ですが、このように人を紹介したり、歓迎の意を表す場合にも使えます。
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『恋とニュースのつくり方』で気になることを質問!【ホズが答える】
激務ともいえる職務に奮闘するベッキー。常に仕事に追われる中、仕事とプライベートにどう向き合うのかが見どころの一つ。
この点はやはり、『プラダを着た悪魔』との共通点を感じますね。
さらに、偏屈なキャスター・マイクとも徐々に心の距離を縮め、それがベッキーの人生における大事な決断に影響していくところにも注目です。
さすが名優ハリソン・フォード!味のある演技を見せてくれます。
映画『恋とニュースのつくり方』のここにも注目!
『プラダを着た悪魔』と似ているのはどんなところ?
『プラダを着た悪魔』と同じ脚本家(アライン・ブロッシュ・マッケンナ)ということもあり、何となく雰囲気が似ているこの作品。
『プラダ~』を何度も視聴している私(ホズ)としては、例えば以下のような点が「似ている!」と感じました。
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なお、この作品では恋人が同業界ということもあり、仕事を優先せざるを得ない主人公にも理解を示してくれます。
そこは『プラダ~』とは結構違うところかもしれません。
そんな両作品を、ぜひ見比べてみてください!
カメオ出演が多数
アメリカで有名なジャーナリスト、アーティストが劇中に多数登場。
残念なことに、日本ではいま一つピンとこない(⁉)のですが、この映画の旺盛なサービス精神を感じることができます。
なお、以前来日したこともある人気パフォーマンスグループ・ブルーマンも少しだけ出演していますよ。
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