人員削減、いわゆるリストラ。ビジネスの世界では、そうした厳しい状況に関わる人たちも大勢います。
今回紹介する『マイレージ、マイライフ』は、そんな場面が出てくる映画です。
『マイレージ、マイライフ』は、仕事も私生活も自分のスタイルを大事にするライアン(ジョージ・クルーニー)が主人公。
ビジネスパーソンが会話する時に話題になりそうな内容が多く、small talkのヒントにもできます。
こんな人におすすめ!
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『マイレージ、マイライフ』はどんな映画?【あらすじ等】
映画情報
- 原 題 : Up in the Air
- 公開年 : 2009年
- 主 演 : ジョージ・クルーニー
- 監 督 : ジェイソン・ライトマン
ライアン(ジョージ・クルーニー)は、全米中を飛行機で飛び回るビジネスマン。
仕事内容は、雇用主に代わって従業員に解雇を言い渡すこと。
マイルを貯めることを密かな楽しみにしつつ、独身貴族の生活を謳歌していたが、ある出会いをきっかけに少しずつ自分の人生を見直していきます。
仕事でも、出張の代わりにリモート面談のシステムが導入される等、大きな変化を迎える…というストーリー。
『マイレージ、マイライフ』の中で話される英語の特徴は?
主人公ライアンの公私の場面を中心に、コミュニケーションが展開されます。
仕事の場面ではビジネス英語、プライベートでは自然な日常会話の表現と、バランスよく英語セリフに触れることができます。
場面や用語について
場面は、自社や出張先のオフィス、空港、ホテル、飲食店など、さまざま。
特に、他の作品に比べて、空港や飛行機内でのシーンがかなり多く、それぞれの場所で必要となる英語表現をたっぷり学べるのが特長です。
特に専門的で難し過ぎるといった用語などは出てこないので、安心して学習に取り組めます。
登場人物が話す英語について
どの登場人物も、標準的なアメリカ英語を話します。クセのある発音やスラングを話す人物はほとんどいません。
登場人物はビジネスパーソンが多いので、ビジネスで使える英語表現をしっかり学ぶことができます。
解雇や契約解除という、非常にセンシティブな話題を扱うこともあり、丁寧かつ慎重な言い方に注目してください。
*ビジネス英語を学べる映画全般は、以下の記事を参考にどうぞ。
私(ホズ)が、徹底的にこだわっているビジネス英語勉強法 ー それは映画を使った英語学習です。 そのおすすめ理由は記事「映画を使った英語学習をおすすめする3つの決定的理由【TOEIC950の実績あり】」で説明した通り。 そこで今回[…]
『マイレージ、マイライフ』で学べる英語表現
※著作権違反とならないように、一部表現を変更している箇所(固有名詞を代名詞に変更する等)があります。
※()内は劇中でそのセリフが出てくる目安の時刻です。
これはあなたの生産性を評価するものではありません。
主人公ライアンが相手に解雇を言い渡す場面で、このように説明します。
「assessment」(評価)、「productivity」(生産性)とも、ビジネスでは非常によく使う表現です。
あなたにこの資料一式を見てほしいのです。
「review」は、ビジネスで非常によく使う表現。「再調査する、再確認する、よく調べる」という意味です。
この映画では、「packet」が「資料一式」の意味で何度も出てきます。
近いうちにご連絡します。
相手に解雇を告げたライアンが、面談の最後に言うセリフ。
「I/We’ll be in touch」で、「またご連絡します」という意味。別れ際などでよく使われます。
いいえ、結構です。ありがとう。
機内で客室乗務員に飲み物がいるか聞かれて、このように返答するライアン。
「No, I’m fine.」(いいえ、結構です)は、何かを勧められたり、提案を受けたりした時に、やんわりと断るのに便利な表現。
「I’m fine.」は「How are you?」への返答に使うだけではないことを覚えておきましょう。
必要情報の記入を始めてください。
ナタリーが相手に解雇を告げ、説明をしている際のセリフ。
「fill out」は書類やフォームに「書き込む、記入する、入力する」という意味があり、ビジネスや日常で頻繁に使われます。
こんなことになるとは予想していませんでした。
突然リストラを告げられた従業員が、大いに動揺して発したセリフ。
予想外なことを聞いた時に使える表現です。
「expect」は「期待する、予想する、予期する」という意味で、ビジネスの会話でも非常によく使います。
今、話し合えるのは以上です。
解雇宣告を代行するライアンやナタリーとしては、不用意な発言はできないため、このように言って会話を終えようとします。
情報が限られていたり、公開できない場合に使える英語表現です。
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『マイレージ、マイライフ』で気になることを質問!【ホズが答える】
仕事とプライベートの両方で、自分のスタイルを確立させている主人公ライアンが、どのように変化に向き合うかに注目です。
仕事では、飛行機で全米中を飛び回る出張に代わり、オンライン面談システム導入が検討されることに。
プライベートでは、出張先で知り合ったアレックスとの関係や妹の結婚式を通じて、自分の人生哲学を見直す機会を得ます。
若手社員のナタリーは、ライアンの公私への向き合い方に異を唱えるのですが、両者それぞれ考え方があり、どちらが正解ということもないでしょう。
多くのビジネスパーソンが思い悩むテーマを扱っている映画で、共感できる人も多いのではないかと思います。
『マイレージ、マイライフ』のここにも注目!
実際に解雇された経験もつ人が多数登場【まるでドキュメンタリー!?】
本映画には実際に解雇、契約解除された経験をもつ一般の人たちが多数登場します。
監督は、そうした人々にインタビューをして当時の状況を聞くとともに、解雇を言い渡された時の反応(またはやりたかった反応)を再現してもらったとのこと。
そのように撮影された映像が、映画本編でも多数使われています。
確かに、私も最初映画を見た時に、あまり役者らしさのない、軽い違和感があったのですが、そういう理由だったのだと納得しました。
彼らの体験談や反応はとってもリアルで切実さを感じさせるので、ぜひチェックしてみてください。
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