sign offはもともと「署名する」という意味ですが、そこから「承認する」という意味も持ちます。
役員が決裁するような場合だけを指すのではなく、担当者レベルでも使えます。
IT開発プロジェクトではこのsign offが必要となる場面がよくあり、「サインオフする」と、日常的にコミュニケーションで使う企業も多いと思います。
私の会社では、社内関係者のみのプロジェクトでも、要件定義書(Business requirement definition)やUAT result report(ユーザー受け入れテスト結果レポート)ができると、ビジネス担当者がsign offすることになっています。
また、以下のような場面もプロジェクトではよくありますね。
The project manager signed off on the change request. プロジェクトマネージャーはその変更要求を承認した。 |
このように、「sign off on ~」で「~を承認する」という意味になります。
システム(ソフトウェア)開発で不可欠となる「要件」。英語だと「requirement」と表します。まず「requirement」を明確にすることはシステム開発成功への第一歩と言えます。日本語だと、人が要望するものを「要求」、[…]
なお、Sign-offは自分のアカウントで接続していたシステムから切断をリクエストする処理も指すことがあります。
反対にシステムへ接続する時はSign-onで、あまり聞き慣れない感じもしますが、Single Sign On(SSO:一度のユーザー認証で複数システムにアクセスできるようになること)は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「sign off」の使い方 -映画「マイ・インターン」より
なお、別記事でも紹介している映画「マイ・インターン」では、「sign off」を使った表現が出てきます。
まずは、ネット通販会社CEOのジュールズ(アン・ハサウェイ)が、アシスタントから今日の予定を聞く場面です。
Everyone needs you to sign off on tomorrow’s homepage. みんな、明日のホームページについて、あなたに承認してもらう必要があるんです。 |
また、会議の場で、あれこれとサイト更新について指示を出すジュールズに対して、エンジニアが以下のように言う場面もあります。
I needed you to sign off on this, like, two hours ago. もう2時間ほど前に、これを承認してもらう必要があったんですよ。 |
「すぐにでも承認してほしい」との気持ちが表れているセリフですね。
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ソフトウェア開発では要所でのsign off(サインオフ)が重要
ソフトウェア開発では、特に要件に関して「言った言わない問題」が生じがちです。また、いつまでも要件が確定せず、時間ばかり過ぎるという事態も望ましくありません。
そうした事態を避けるには関係者間で内容にきちんと合意し、sign offをして決着させることが重要です。
意識が弱いユーザー部門だと、後になって軽い調子で要件変更(仕様変更)を打診してくることがあります。
もちろん、やむを得ない事情もあるでしょうが、単純な不注意や見落としが原因である場合は、もっと意識を高めて真剣に取り組んでもらうように促す必要があります。
手戻りによる余分な稼動がかかるとプロジェクトに悪影響を及ぼしかねませんので、
「要件はこれで確定ですね。ではsing offしましょう」
と言って、ぜひ合意内容を確定させることをおすすめします。
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