「verify」は本来正しいとしている状態と照らして合っているかを調べてみることで、「検証する」という訳がぴったり当てはまるイメージです。
IT開発や運用では、この「verify」が必要となる局面が数多くあります。
「check」も「検証する」と意味で使えますが、より日常的に使われているので、特に注意を引きたい時に私は「verify」を使うようにしています。また、例えば、あるべき姿について共通認識がある場合は「verify」を使うのが有効でしょう。
Please verify that all forms are working as expected. 期待通り全てのフォームが動作するか検証してください。 |
名詞は「verification」で「検証」という意味です。
We need verification by a reliable external vendor. 我々には信頼できる外部ベンダーによる検証が必要だ。 |
以下の表現も覚えておくと便利です。
- operation verification …動作検証
- verification results …検証結果
なお、「inspection」だと「検査」の意味になります。
「verify」と「validate」との違いは?
「validate」は「妥当性を確認する」という意味です。名詞では「validation」(妥当性確認)となります。
「verify」と意味が近く、ネイティブでもあまり明確に分けずに使っている場合がありますが、「verify」だと検証する行為そのものを指す一方、「validate」は「妥当性確認をして有効と認める」ところまで含んでいるイメージです。
例えば、IT開発ではフォーム等で入力データを適切にチェックする「バリデーション」がよく話題になりますが、これも「入力されたデータが適切か確認し、その結果入力データを有効と認める」ところまで含んでいる訳です。
We need to discuss how to validate user input and display useful validation messages. どのようにユーザー入力の妥当性を確認し、役立つバリデーションメッセージを表示するか検討が必要だ。 |
あと、「提示された仕様やテスト結果を確認のうえ、承認して欲しい」という意味で、「Please validate it」を伝えることもよくあります。
「verify」のためには「あるべき姿」を明確にしておくことが大前提
当然ですが、「verify」するためには「何が正しい姿か」を明確にしておく必要があります。
検証する段階で、「あれ?どうなるのが正しいのだっけ?」との疑問が湧くようでは、正解が分からないままテストの採点をしているようなものです。
一般的に、システム開発では要件定義書や仕様書が「あるべき姿」と定義されたものとなり、それに照らして検証することになります。
やはり、きちんとドキュメントで「あるべき姿」を明確化しておくことが重要ですね。