システム(ソフトウェア)開発や運用では、どうしても障害などの問題が大小発生するもの。
そんな問題や障害を意味する英語表現には、違いを理解するのがなかなか難しい場合もあります。
今回そんな表現を取り上げ、それぞれの意味を確認していきたいと思います。
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problem, issue, incident等 – それぞれの意味の違いとは?
problem
解決すべきもので、誰がみても疑いなく問題と認識されるものです。
「(誰が見ても)障害発生!」というときにはこのproblemを使うことになります。
「serious problem」や「critical problem」が発生すると、IT担当者を始め、関係者一同まさに青くなる事態となってしまいます。
issue
議論されるべき対象であり、賛否両論、複数の意見が出るものを指す場合は「issue」を使います。
そのため、会議の「議題」という意味で使うこともある訳です。
ある事態が発生した場合に、自分ではproblemだと思ったとしても、「これは意見が分かれるかも」と思えるときや、悪い意味を含みたくないときにはissueを使った方が適切な場合があります。
incident
「望ましいとはくない事態」であり、重大な問題につながりなねない出来事や事件を指します。
バグなどIT側に責任があるものも含まれますが、それだけとは限りません。例えば、「利用者がPCにソフトウェアを入れたら、システムにつながらなくなった」「業務部門が事前に想定したより、はるかに多くのユーザーが殺到して、システムのパフォーマンスが低下した」といったincidentもあります。
bug
プログラム上の誤りのことです。
ロジックが誤っている場合、記述が誤っている場合の両方があります。いずれにせよ、プログラマーに修正してもらう必要がありますね。
プログラムのバグを取り除く作業を「debug」(デバッグ:害虫駆除)と呼ぶわけです。
なお、プログラマーの意図と異なる現象を広く「bug」と呼ぶこともあります。
error
正常に動作しない状態を指します。プログラムのバグが原因の場合もありますし、例えばネットワークやサーバー異常といった環境に起因する場合もあります。
defect
もともと「欠陥」「欠点」「不備」という意味で、想定と異なる状態・状況を指します。
「bug」と同じような意味で使われることも多いと思います。
私の会社で利用しているテスト管理ツールでは、想定外の状態を見つけると「defect」として登録し、その後IT開発者が内容を確認して対応を決めるフローとなっています。
IT開発や運営では、適宜「修正する」場面は日常茶飯事。バグを修正する、スケジュールを修正する、誤字を修正する、等々…そんな時に必要な「修正する」に関する英語表現を取り上げ、それぞれの違いを解説します。 【注[…]
「issue」と「problem」の使い分け - 映画「マイ・インターン」より
なお、別記事でも紹介している映画「マイ・インターン」では、ネット通販会社の現状を説明するのに、「issue」と「problem」が使われるセリフがあります。
配送の課題やプログラミングの問題があって、我が社が大きくなるほど、もっと複雑になっていくんだ。
配送については色々な意見が出そうな課題である一方、プログラミングに関しては、誰もが解決すべき認識している問題なのだと判断できますね。
*映画「マイ・インタ―ン」については、こちらの記事をどうぞ。
今回紹介するビジネス英語を学べる作品は、「マイ・インターン」です。実はこの作品、舞台がネット通販企業のため、ビジネス英語はもちろん、IT関連の表現も多数学べる作品なのです。シニア・インターンとして、ネット通販会社で働くことに[…]
それぞれの違いを理解して、適切に使い分けよう
違いを明確にイメージすることができたでしょうか。
正常とはいえない状況が発生した場合、事態をきちんと把握し、適切な英語で表現することは正しい対処への第一歩といえるでしょう。
それぞれの意味の理解が曖昧になったかなと思った時には、このページをチェックしてみてくださいね。
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