システム(ソフトウェア)開発では、さまざまな目的で環境を使い分ける必要があります。
本番環境は当然として、それ以外にどのような環境が必要になるでしょうか。
テスト環境、開発環境など、今回はITでよく話題になる、環境についての英語表現をくわしく説明します。
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本番環境、テスト環境、開発環境など…システム開発でよく使う英語表現
production environment
本番環境のことです。短く「production」、さらに「prod」と略称で表現することもあります。
開発した資源は最終的にこの環境に配置して公開します。ここに至るまで、他の環境で万全の準備をしておく必要がありますね。
「production server」と書くと「本番(環境用)サーバー」を表します。
We are going to deploy the fix in the production environment at 15:00. 15時に修正版を本番環境にデプロイする予定です。 |
なお、本番公開に関する表現は以下も参照してみてください。
今回は、システム(ソフトウェア)開発での重要イベントである「本番公開」に関連する英語表現を紹介します。「release」「launch」「go live」といった表現について、ちょっとした使い分けも解説します。 […]
staging environment
本番公開前に、最終確認するための環境です。短く「staging」と呼ぶこともあります。
また、「ステージング環境」という表記もよく目にします。
開発環境では案件単位で開発やテストを行うことも多く、複数案件や開発者が関わる場合、本番公開用に資源を統合した結果、想定外の影響が出てしまうことがあります。
また、テスト環境では問題なかったのに、本番環境では設定や構成等が異なることで、正常に動作しないというケースも起こり得ます。
staging environmentでは、本番環境へ登録予定の資源を配置してみて、そのような想定外の影響がないかを確認することも目的の一つです。
あと、本番登録(公開)作業の手順を事前確認するために利用することもあります。
Let’s do a final check on staging environment before deploying it to production. 本番環境にデプロイする前に、ステージング環境で最終チェックをしましょう。 |
以上から、なるべく本番環境と同じデータやシステム構成とすることが理想ですが、予算の問題から縮小した構成にしている企業も多いでしょう。
development environment
開発環境のことです。短く「dev」と略語で呼ぶこともあります。
まさに開発者のための環境なので、最低限開発できるだけのスペックを備えていることが重要です。
ウェブアプリケーション(システム)であれば、ローカル環境としてパソコン上に作成する場合も多いと思います。
さまざまなソフトウェア、ツールをまとめた統合開発環境は「integrated development environment」と表し、略して「IDE」とも呼びます。
test environment (testing environment)
テスト環境、検証環境のことで、まさにユーザー(業務)部門がテストする時、つまりUAT(ユーザー受け入れテスト)では主にこの環境を使うことが多いと思います。
開発された機能の動作確認するのが主な目的となることが多く、検証環境は「quality assurance environment」とも呼び、略称で「QA」環境と表すこともあります。
なお、テストによって環境の使い分けが必要なこともあり、正式な性能(パフォ-マンス)テストはStaging環境を使う方がよい場合があります。
The test environment consists of four servers. テスト環境は4つのサーバーから構成されている。 |
様々なテストについては以下の記事でも説明していますので、参照してみてください。
システム開発や運用では、さまざまな局面でテストが実施されます。システムエンジニアなどIT関係者であれば何らかの形でテストに関与することになるでしょう。そこで今回はいくつかのテストについて取り上げてみます。 Pe[…]
その他、システム開発ではこのような環境も
sandbox environment
「sandbox」はもともと「砂場」という意味です。子供が砂場という限定されたエリアで安全に、自由に遊べるのと同じように、他の環境やシステムに影響を受けない(与えない)切り離された仮想の環境です。
クラウドサービスとして有名なSalesforceではこのsandboxを構築して利用することができます。
※ライセンスによって内容に差異があります。
開発環境やテスト環境として利用している企業も多いと思います。
preprod environment
まさに本番前の環境ということで、stagingに近い位置づけです。短く「preprod」と呼ぶこともあります。
私の会社ではこのように呼ぶ環境も数多くあります。
Integrated Development Environment
統合開発環境のことで、「IDE」とも略します。
ソースコードを書くためのエディタ、プログラムを生成するコンパイラ、
一つの画面で統一されたインターフェースで利用ができるようになっていて、開発者には必須のものですね。
「英語の勉強には興味があるけど、続ける自信がない…」「自分のレベルや業務に合った英語の学習方法が分からない」*****以前から気になっていた英語学習アプリ「スタディサプリ」。1日3分から学べると評判で、特にコロナ禍では授[…]
環境の構築や廃止に関する表現を押さえておこう
なお、「環境を構築する」は「build ○○ environment」と表現できます。
「build」は基礎から作り上げていくという意味があるので、環境の構築にがぴったりな表現です。
The vendor is building production environment. That will be ready by September 1st. ベンダーは本番環境を構築中です。9月1日までには準備できます。 |
逆に、環境やサーバーを廃止する時には「decommission」をよく使います。
もともとは、「(船や飛行機を)退役させる」、「(原子力発電所を)閉じる」という意味ですが、環境やサーバーを「廃止する」という意味で使われます。
Considering the operational costs, we should decommission the old test environment. 運用コストを考えると、古いテスト環境は廃止するべきだ。 |
自社の環境に合わせて表現を覚えよう
上記に挙げた環境を、社内に構築するか、外部の環境を利用するかといった点も検討ポイントになることもあります。
「自社内で」という意味の英語表現としては「on-premise」、「クラウド上で」あれば「in the cloud」が使えます。
環境構築と運営には当然、費用やリソースが必要ですので、重要性等を鑑みて、「開発環境とテスト環境が一緒」「Stagingは無い」といったケースもあるでしょう。
また、私の会社では業務システムによって(特にプラットフォームごとで)、環境の数や呼び方がかなり異なっています。
まずは上記で挙げたような表現と内容を理解しておけば、関係者間で円滑なコミュニケーションができるはずなので、しっかり押さえておきましょう。
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