私はやや人見知りなところがあり、決して愛想のよい方ではないのですが、仕事ではそれなりにうまく人間関係を築いて進められているかなと思います。
幸い外国人の同僚やベンダーの人ともうまくやっており、あるインド人のSEからはインドでの結婚式に招待されたこともあります。妻の出産と重なり、残念ながら出席はできませんでしたが。
そんな私が、特に外国人の同僚やベンダーと仕事をする時に心掛けていることを今回挙げてみようと思います。参考になれば幸いです。
1.案件の意義を説明して理解してもらう
仕事を依頼する時、淡々と要件や依頼内容のみを伝えるのではなく、きちんと背景や目的を説明して理解してもらうように努めています。
目的や背景(その業務が必要な理由)が分かると、モチベーションのアップにつながりやすいのは理解できると思います。
さらに、外国(特に欧米)の人は、自分の将来のキャリアにつながる仕事への志向がとても強いので、目的や背景を説明することで、相手が
「自分はこの案件を通して、こんな貢献ができたのです!」
と上司にアピールしやすくしてあげるのです。
そこで、ビジネス的な価値を理解してもらうと同時に、もし相手はSE(社内SE含む)やITベンダーだった場合、単に開発をしたというだけでなく、
「自分はIT開発を通じてビジネスにこのような価値をもたらした!」
と上司にアピールすることができるでしょう。。
こんな一言で、相手のやる気を引き出すのもよいですね。
I am sure this will be a good opportunity for our company to expand the business. 私はこれが当社にとって事業を拡大するのによい機会になると確信しています。 |
2.実績を相手の上司や同僚にも伝える
その相手の上司や同僚に活躍ぶりや実績を伝えるようにしましょう。
相手が別部署や協力会社の場合は、自分の上司を通じて相手の上司に感謝の意や称賛を伝えてもらうのも効果的です。
なお、実績をアピールする時には数値の裏付けがあると当然説得力が増すので、必要なデータも示しながら言及できるとさらによいでしょう。
多くの人が集まっている会議の場で、相手に感謝の意や称賛を伝えるのも効果的です。
「自分の働きを本当に認めてくれているんだ」とますますモチベーションが上がり、さらによい関係を築くこともできるでしょう。
3.相手の事情をきちんと理解していることを示す
思ったより開発が遅い、品質がいま一つ等、望ましくないことが起きた時も、すぐ頭ごなしに非難するのは避けた方がよいでしょう。
(もちろん、あまりにもひどい時は別ですが)
もしかしたら案件が立て込んでいて対応に苦慮しているのかもしれませんし、新人が入ってきてその指導に苦心している、開発環境に想定外の障害が発生した等、やむを得ない事情があるかもしれません。
特に相手が社内にいる場合は今後も付き合いが続くのが普通ですから、特に気を付けた方がよいでしょう。
I fully understand your situation, but is there any way for you to complete the development by the due date? あなたの状況は十分理解しているのですが、何とか期限までに開発を完了する方法ないでしょうか? |
相手への適切な配慮がよい関係を築く基礎に
もちろん、上に挙げたような配慮は外国人だけでなく、日本人に対しても有効なことが多いはずです。
きちんと労い、評価や感謝を伝えるといった基本的な相手への配慮は常に持っていたいですね。
よい関係がよいコミュニケーションにつながりますし、逆もまた然りです。
「社内SE」というポジションについて、関心がある方も多いのではないでしょうか。何となく企業内で働くSEとのイメージはあるものの、今一つ詳細が分からず、どのような特徴があるのか理解できていないという人もいるかもしれません。そこ[…]