「implement」は「実行する」という訳が当てられることが多いのですが、IT関係者間は「実装する」という意味でもよく使われます。
「実装する」とは「実際に装備する」ということですから、実際に組み込むことを指します。
共通する意味として、「実際に目的をもって行動することだな」と大づかみでとらえておくとよいでしょう。
ITに関する業務でよく使われるのはこんな時
ITに関する業務でこの言葉を使う場面として、大きく以下の2つが挙げられます。
プロジェクトを実行する
「implement」には計画されたことを実行に移すという意味がありますので、プロジェクトやタスクを実行する時に使うことがよくあります。
The project will be implemented in the first quarter of 2020. プロジェクトは2020年第一四半期に実行される。 |
システム・ソフトウェア、ソリューションの実装、導入
決められたことを実行するというところから、仕様や設計に基づいてソフトウェアやハードウェアを開発して組み込む(使えるようにする)という意味で使われます。
We have implemented the new software in the most efficient way. 私たちは新しいソフトウェアを最も効率的な方法で実装した。 |
The database server will be implemented next week. データベースサーバーは来週導入される。 |
I need to learn how to implement this new technology. 私はこの新しい技術の実装方法を学ぶ必要がある。 |
なお、名詞だと「implementation」で「実行」「実装」「導入」という意味となります。
「インプリはいつ頃、完了しそう?」といった日常会話で使う人も多いと思います。
一口に「implement」といっても人によって認識が異なる場合も
なお、「実装」といっても、結構意味が広く、人によって認識が異なることはよくあります。
例えば、とりあえずコーディング自体を実装と捉えることもできますし、完全に開発資源を整えて使える状態にすることを指すという場合もあるでしょう。
関係者間で認識の不一致が起きないように、「何が」「どうなる状態」を指すのか、必要に応じてしっかりと認識合わせをしましょう。
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