今回紹介するビジネス英語を学べる作品は、「マイ・インターン」です。
実はこの作品、舞台がネット通販企業のため、ビジネス英語はもちろん、IT関連の表現も多数学べる作品なのです。
シニア・インターンとして、ネット通販会社で働くことになったベン(ロバート・デ・ニーロ)が、CEOのジュールズ(アン・ハサウェイ)や同僚と心を通わせていく、温かい雰囲気の作品です。
「マイ・インターン」劇中で話される英語の特徴は?
全体的に聞き取りやすい英語で、面接やサポートデスクでの電話応対、会議、ウェブサイトの課題解決の場面など、ビジネス英語を学ぶのに最適な作品の一つです。
スラングもほとんどないので、安心して英語学習に役立てることができます。
映画で使われている英語表現を紹介
では、実際に劇中で使われている表現を取り上げてみます。
Upload your video to YouTube or Vimeo using .mov, .avi, or a .mpg file あなたの動画を、mov、avi、mpgファイルを使ってYouTubeかVimeoにアップロードしてください。 |
インターン募集のチラシをみて、募集要項に関する情報をベンが読み上げるシーンです。
自己紹介動画を撮って、このようにアップロードするようにという訳ですね。
「using ~」は「~を使って(○○する)」と表現したい時に使えます。
Okay, you guys have to remember, the homepage has to read in a glance. いい、覚えておいて。ホームページは一目で読めないといけないのよ。 |
「have to remember~」で「~を覚えておかなければならない」という意味で、大事なことを伝えたり、念押したりする時に使える表現です。
「in a glance」(一目で)という表現も使えそうですね。
Try making the photo grid bigger. 写真の枠をもっと大きくしてみて。 |
ジュールズが画面を見ながら、エンジニアに修正の指示を出す場面でのセリフです。
このように、実際のウェブページを見ながら、見た目を調整していくことはよくあります。そんな時はこうした表現を使ってみましょう。
Can we make it more graphic? もっと視覚に訴えるようにできる? |
これも、見た目を調整している時に、ジュールズが要望を伝えている場面でのセリフです。
簡単な表現ですが、「Can we make it more ○○?」の○○部分を入れ替えることで、色々な内容を伝えることができるので、とても便利です。
Oh, 40% of our visitors don’t go past the homepage. ええ、訪問者の40%はホームページを通過しないのです。 |
ホームページとは、本来サイトのトップページを指します。
ネット通販会社としては、さらに先に進んで注文までたどり着いてほしいところですが、なかなか難しい状況であることを説明しています。
Maybe hero the girl in the red shirt. 赤いシャツの娘を目立たせるのがいいかも。 |
辞書にはあまり載っていないようなのですが、「hero」とは「目立たせる」という意味で、特にウェブサイトのデザインでよく使われます。
私の会社でも、ネイティブの同僚が「Hero product」や「Hero area」のように、サイト上で強調すべき商品やエリアを表現することがよくあります。
We just hit a record high of 2,500 likes on Instagram インスタグラムで最高記録、2,500件のいいね!を達成しました。 |
「record high」とは「最高記録、最多記録」のこと。
「達成する」という意味では「achieve」が使えますが、よりカジュアルで、言いやすいこともあり、「hit」もよく使われます。
舞台はオンライン通販の会社ということもあり、インスタグラムにも力を入れていることが分かりますね。
We hit our five-year goal in nine months. 私たちは5年の目標を9ヶ月で達成したのよ。 |
ここでも達成するという意味で、「hit」を使っていますね。
How long till we get it fixed? 直すのにどのくらいかかる? |
通販サイトのズーム機能が働かないという問題が発生した時に、ジュールズが発したひと言。
ウェブやシステム開発では、さまざまなバグの発生がつきものですが、修正にどのくらいの時間がかかるか聞きたい時に、このような表現が使えます。
Ping me when Cameron gets in. キャメロンが出社したら知らせて。 |
IT関係者には、おなじみのPingコマンド。このコマンドを実施することで、ネットワークやサーバーの疎通や稼働状況を確認することがよくあります。
一方、このセリフのように、「人を呼び出す、声をかける」という意味でも使えます。
英語の勉強だけでなく、同僚とのかかわり方についても学べる映画
劇中ではさまざまな世代間ギャップが描かれますが、この映画のよいところは、どの登場人物もそれぞれお互いのよさや悩みを認め合い、公私によい関係を築こうと努めている点です。
結局、会社も人の集まりですから、まずはお互いに少しの気遣いをすることで、社内の雰囲気もよくなり、結果としてそれぞれの業務もスムーズにいきやすくなるのだと気づかされます。
今回紹介した以外にも、この作品ではビジネスで使える英語表現がたくさん登場しますので、ぜひチェックしてみてください!
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