システム(ソフトウェア)開発の公開日延期といった重大なものから、テスト期間や会議の延期といった日常的なものまで、様々な場面で延期が話題になることがあります。
今回は、この延期に関する英語表現を取り上げ、ニュアンスの違いも解説します。
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postpone
受験英語でもよく出るので、ご存じの人も多いと思います。
堅めの表現なので、ビジネスの場面で使うのに適しています。まずは覚えておくと安心です。
Our project manager postponed the end of UAT to next week. プロジェクトマネージャーはUATの終了を翌週に延期しました。 |
The launch of the function was postponed to December 1st. その機能の公開は12月1日に延期されました。 |
put off
これも「延期する」という意味で、受験英語で熟語として覚えた人も多いでしょう。
「postpone」よりも日常的に使われることが多いようです。なお、「後回しにする」というネガティブなニュアンスを感じさせることもあります。
そのため、以下のようなことわざでも使われている訳ですね。
Don’t put off till tomorrow what you can do today. 今日できることを明日に延ばすな |
以下のような表現もできるので、覚えておくとよいですね。
We put off the final decision until next month. 私たちは最終的な決定を明日まで延期した。 |
push back
これも「延期する」という意味で、日常会話で使っても違和感のない表現です。
私の場合、初めてこの表現を知ったのが、職場で新しいシステムのリリース日を延期するべきか話している時でした。
アメリカ人の同僚がこの表現を使うのを初めて聞き、「ん?押し返す?どういうこと?」と思いました。
というのも、それ以前、アメリカ人の上司から「ユーザーから無理な要求が来たときにはpush backせよ!」と言われたのが記憶に残っていて、もともと「押し戻す」という意味だと思っていたからです。
調べたところ、「押し返す」という意味に加えて「延期する」という意味があることを知りました。
確かにどちらも「後ろに押しやる」という点で共通していると考えると分かりやすいですね。
Let’s push back the kick-off meeting to next week. キックオフミーティングを来週に延期しましょう。 |
The release was pushed back from November to December. リリースは11月から12月に延期された。 |
「スケジュールを変更する」という意味の「reschedule」も覚えておこう
その他、「スケジュールを変更する」という意味で使える「reschedule」も覚えておくと便利です。
日本人同士の会話でも「15時からの会議、リスケさせてください」のように日常的に使うことが増えてきましたね。
I have to reschedule the meeting due to an unexpected problem. 私は予期していないかった問題のために会議のスケジュールを変更しなければなりません。 |
その他、現在抱えている件を延長するという時には「extend」も使えます。例えば「締切を延ばす」という時には「extend the deadline」と表現できるわけです。
このように、「延期する」にはいくつかの表現があります。
まずは「postpone」などの基本表現を押さえて、会話やメール文中で何度も同じ表現を使うのは避けたいと思った時には、別の表現を使ってみるというのがよいかもしれません。
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