Facebook創始者のマーク・ザッカーバーグ。彼はどのようにサイトを作り、時代の寵児となったのかを描いた映画。
マーク自身がプログラマーとしてコーディング(ハッキングも!)をするシーンがあり、スタートアップのIT企業のオフィスシーン(当初は一軒家ですが)も出てきて、これぞIT起業!という感じです。
ハーバード大学関係者といったエリート階級社会の雰囲気も垣間見ることができます。かしこまった会議に呼び出されて、場違いな発言を連発するマークにも注目です。
親友との確執、儲け話に近づいてくる怪しい人物など、映画としての見どころも多数。音楽やラストも印象的で、公開当時、多くの映画評論家が高評価をつけたことも納得の作品です。
ソーシャル・ネットワーク [AmazonDVDコレクション]
登場人物が話す英語の特徴は?
IT用語が頻繁に出てくるのはもちろんですが、特筆すべきは登場人物が英語を話すスピード!。速い、速すぎる!
最初はそのセリフのスピードに圧倒されることでしょう。
しかし、日本語音声や字幕で意味を掴んでしまうと、何となく英語でも理解できるようになるから不思議なものです。このスピードに慣れれば、会議での英語ヒアリングも怖くありません!
IT用語以外にも、法律用語、ビジネス会話、学生や仕事仲間との日常会話にも触れることができます。
映画のセリフからすぐに使える表現を紹介
では、実際に劇中で使われている表現を取り上げてみます。
I can run an empty search. 僕は空の検索を実行できる。 |
検索やバッチを実行する時の動詞にはrunをよく使います。doでもよいのですが、いずれも意外にすぐ出てこなかったりするので、覚えておきましょう。
They require a username/password combo. (そのサイトには)ユーザー名とパスワードの組み合わせを必要だ。 |
システムが何かを要求してくる場合、requireが使えます。「必要だ」と言う場合、どうしても”We/I need”を使いがちなのですが、客観的な表現を用いたい時にはこのような言い方ができます。「組み合わせ」の意味でcomboを使うのも面白いですね。
Weird. おかしいな。 |
自分の想定と異なる場合に、ネイティブの人たちが本当によく使う表現です。うまくいくはずなのに、なぜかエラーになってしまう…そんな時に使える一言です。
以下の記事でも紹介していますので、ぜひご一読ください。
本来と異なる挙動等を見つけた時に、思わずネイティブから出る一言がこの「weird」です。口頭でもメールでも本当によく使われます。実は、「映画で学ぶビジネス」でも紹介している通り、映画「ソーシャル・ネットワーク」でも、マーク・[…]
When’s it gonna go live? |
The site’s live. サイトはもう稼働しているよ。 |
やはりシステムの本稼働はIT開発の最重要イベントと言っていいでしょう。稼働予定や状況に関する表現として使えます。
なお、本番稼働に関する表現は、以下の記事でも紹介しています。
今回は、システム(ソフトウェア)開発での重要イベントである「本番公開」に関連する英語表現を紹介します。「release」「launch」「go live」といった表現について、ちょっとした使い分けも解説します。 […]
I said it’s time to monetize the site. I mean it’s time for the website to generate revenue. サイトを収益化する時期だと言ったんだ。ウェブサイトが収益を生み出すべき時だということだよ。 |
企業活動において避けて通れない収益についての表現。
”monetize”を”generate revenue”と言い換えて理解しやすいように説明している点も注目です。
generateには目的に向けて力強く生み出すイメージがありますね。
Which part? どの部分が? |
マークの話を聞いた相手から”I don’t understand”と言われて、マークが聞き返した一言です。具体的な箇所を特定したい時に、さっと使える表現です。
Right after we launched the site. 僕たちがサイトを公開した直後に。 |
「テストが完了した後、すぐに知らせるよ」というように、 「~した後すぐに」という表現が必要な場面はたくさんあります。
“just after” でもよいのですが、justは「ちょっと」や「ちょうど」という意味でも頻繁に使うので、あまりjustだらけにならないように、別表現としてこの”right after”も覚えておくと便利です。
いかがだったでしょうか。
どこまでが事実で、どこまでがフィクションなのかはさておき、個人的な感想としては見ごたえがあり、おすすめできる映画です。
ソーシャル・ネットワーク以外にもIT業界を扱ったおすすめの映画はいくつもありますので、これからも紹介していきたいと思います。
こちらもおすすめ!
IT企業のまさに本丸!Google社でインターンとして働くことになった中年男性2人が主人公。優秀な若者たちに交じって、おじさん2人が大奮闘! 中高年も、これから社会人になる若者にもおすすめできるコメディ映画です。正社員のわずかな[…]
今回紹介するビジネス英語を学べる作品は、「マイ・インターン」です。実はこの作品、舞台がネット通販企業のため、ビジネス英語はもちろん、IT関連の表現も多数学べる作品なのです。シニア・インターンとして、ネット通販会社で働くことに[…]
コロナ禍で、リモートワークが主な勤務形態となっている人も多いでしょう。私もその一人ですが、今回リモートワークやWebで会議で使う英語を学べる映画「search」を紹介します。 突然行方が分からなくなった高校[…]