「work-around」とも書き、障害など問題が起きた時に、抜本的・恒久的な解決策ではないものの、一時的に適用する対応策のことを指します。
「次善策」「一時的な措置」「回避策」という意味です。
また、「work around」と書いて、「何とか切り抜ける」という意味の動詞でも使うことができます。
一時的な回避策を指す時の英語表現
大規模なIT開発プロジェクトほど、さまざまな問題が発生し、リソースの手当てが間に合わない場面が次々に出てきます。
抜本的な対応に時間や費用がかかる場合には、この「workaround」でひとまず乗り切るということが多々あります。
例えば、早急に回避策が必要で、関係者で知恵を集めて検討する場面では、以下のような表現が使えます。
Let’s think about a workaround immediately. すぐに回避策を考えよう。 |
相手に回避策を提案してほしい時にはこのような表現が使えます。
Could you suggest a few workarounds for unresolved problems? 未解決障害の回避策をいくつか提案していただけますか? |
システム(ソフトウェア)開発や運用では、どうしても障害などの問題が大小発生するもの。そんな問題や障害を意味する英語表現には、違いを理解するのがなかなか難しい場合もあります。今回そんな表現を取り上げ、それぞれの意味を確認していきた[…]
「workaround」を採用する時に留意すべきこと
なお、「workaround」を適用することで、新たな想定外の問題が起きないように十分気を付けなければなりません。
あと、一時的な手当てのつもりだったのに、次々に他の優先事項が出てきて、いつまでも抜本対策を行うことができず、そのままの状態が続くことも実は結構あります。
次々に重要な課題が出る状況ではやむを得ない場合もありますが、何となくそのままにするのではなく、全体の優先順位を考慮して、延期してよいものかきちんと判断しましょう。
QDCのバランスを考慮して、適切なworkaroundを決めることが大事
ビジネスの世界では、投入できる資源には限りがあり、多くの制約がある中で打ち手を考えなければなりません。
特にスピードが求められる現代では、全ての情報が集まっていない状況でも、その時点で最善と思われる判断をしなければいけません。
複数案を出してみて、QCD(品質、費用、納期)といった評価軸でそれぞれを評価して判断するのがよいでしょう。
システム開発や運用では、プログラムのちょっとしたバグの回避から大規模障害まで、さまざまな場面で「workaround」を求められます。
すばやく適切な「workaround」案をまとめ、関係者間の合意を取り付ける、さらに確実に実行し、根本的な対策までつなげる ― こういったスキルはどの企業でも必要になりますので、「workaround」の英語表現と合わせて身につけていきたいですね。
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