ビジネスでは色々な場面で、見積もりが必要となります。最もイメージが湧きやすいのは金額についてのものでしょう。
日本語の「見積もる」と同様、英語の「estimate」も金額についてのものを指すことが多いですね。
一方、金額以外にもプロジェクトマネージャ―やシステムエンジニア(SE)、インフラ技術者には工数、期間、必要な人的リソースなどを見積もることが必要になる場面も多々あります。
もちろん、未来を100%正確に見通すことはできませんので、見積もる際には以下の対策をとることが一般的でしょう。
①できる限り有効な情報を集める
②差異が出た場合の対策を準備しておく
①は、過去の経験や事例、要件をできるだけ精緻に集めるといったもです。
②はリスクマネジメントとも言えるので、「回避」「軽減」「転嫁」「受容」の対応策を考えることが有効でしょう。
なお、「estimate」には「見積もり」という名詞の意味もあります。同じ「見積もり」と訳されるものに「estimation」があり、どのような違いがあるのか分かりにくいかもしれません。
- estimation … 行為やプロセスとしての見積もり
- estimate … 上記の結果として示される見積もり
つまり、プロセスとアウトプットのどちらを指すかの違いと考えるとよいでしょう。
なお、工数の見積もりが必要になることはよくありますので、以下の表現も参考にしてみてください。
今回は、システム(ソフトウェア)開発プロジェクトでよく話題になる工数に関する英語表現です。まず押さえておきたいのは「man-hour」。他の分野でも広く使われており、「MH」と表記することもあります。また、より具体的な工数を[…]
「quotation」や「quote」との違いは何?
「quotation」「quote」も見積もりの意味で使うことがありますが、これらは「概算ではなく、もう確定している数値」というイメージです。
私は保険会社に勤務しているのですが、保険料を示す時は通常「quotation」を使います。
なぜなら、基本的に保険料は一定の条件に基づき自ずと確定するもので、交渉次第で変わるものではないからです。
例えば、生命保険では性別、生年月日、保障内容(保険金額)が決まれば保険料が確定します。
※例外的に、健康状態に問題がある場合などは保険料が上乗せされることがあります。
ビジネスでは「estimate」を適切に行うことも重要なスキルの一つ
ビジネスの世界では、確度の高い「estimate」を行うとともに、何がその根拠になるのかを明確にする必要があります。
「なぜその見積もりになるのか?」をきちんと示せないと、信頼を失うことにもなりかねません。
「underestimate」(過小評価)、「overestimate」(過大評価)にならないように気を付けないといけません。
「estimate」という英語表現とともに、見積もりを適切に行うスキルにもぜひ磨きをかけてください。
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